先日開催された「JPTT盛田正明杯」では、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の運営役員に内定している、黒沼柚花(3年)、小田怜(3年)、百武葵(2年)、藤原友宜(3年)の4名が、ボールパーソンとして円滑な競技運営に貢献しました。 以下、鈴木貴男プロ引退試合のボールパーソンを務めた藤原友宜(3年)のコメントです。
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お世話になっております。81期の藤原友宜と申します。 この度、4月10日(土)-11日(日)に開催されました「Japan Premium Tennis Tournament 盛田正明杯」にて、鈴木貴男選手の引退試合のボールパーソンを務めさせていただきました。
鈴木貴男選手は2006年のAIGジャパンオープンにてあのロジャー・フェデラー選手と大接戦を繰り広げ、幾多の輝かしい戦績を残した日本を代表するトッププレイヤーです。私はそのような偉大な方のボールパーソンを務めることができ、大変光栄に存じます。そして、鈴木貴男選手のボールパーソンを実際に務めて、私が感じたことを下記に述べさせていただきます。
鈴木貴男選手といえば、サーブ&ボレーのプレースタイルが有名であり、そのサーブ&ボレーをこの度間近で拝見することができました。やはり動画で見るのと実際に見るのとではスピード感や躍動感が違く、間近で拝見したサーブ&ボレーは非常に美しいものでした。そして、わたしはその美しさに感銘を受けました。
また、鈴木貴男選手のプレーだけでなく、スポーツマンシップにも感服いたしました。鈴木貴男選手の引退試合の相手は現在JTAランキング15位の中川直樹選手で、非常に手強い相手でした。そのような手強い相手、ましてや引退試合ともなると、プレッシャーがかかり多少感情があらわになってしまうこともあると考えます。しかし、鈴木貴男選手は一切感情をあらわにせず、私がボールを渡す際も、常に笑顔で「ありがとう」とおっしゃってくださいました。私はこの出来事を受け、鈴木貴男選手は何と寛大な方なのであろうと感じました。そしてふと、私が1年生の時に79期の先輩方から教わったことを思い出しました。
79期の先輩方は対抗戦やリーグ戦の際に、「試合は選手だけで成り立っているわけではない。審判、ボーラー、OBOGの方々、周囲の協力があるからこそ成り立っている。そのことを決して忘れてはならない。」と教えてくださいました。そして、鈴木貴男選手の行動は、まさしくこれらを体現したものであったと考えます。鈴木貴男選手は、周囲の協力があるからこそ今の自分がいるということを念頭に置き、その上でプレイや行動で感謝の気持ちを示されていたと考えます。私は鈴木貴男選手から、周囲の協力があるからこそ今の自分がいる、そしてその協力に対して感謝の気持ちを忘れてはならないということを改めて教わりました。
そして同時に、これらの教えを部に伝えていかなければならないと感じました。現在、コロナ禍の影響で以前のように試合を行うことが難しく、周囲の協力があるからこそ今の自分がいるということを実感できる機会が非常に少なくなってしまいました。しかし、これらの教えは部活だけでなく、今後社会に出ていく上で非常に大切になってくるものであると考えます。そのため、日々の練習や数少ない試合の際に、今回の経験で得た学びをしっかりと伝えていきたいと考えます。 ■■
本庭球部は昨年度、「日本テニス協会公認審判員資格」を本庭球部員の約半数にあたる16名が取得するなど、テニスを「ささえる」取り組みにも力を入れて参りました。そして、その取り組みは社会的にも高く評価され、東京オリンピック・パラリンピック競技大会においては本庭球部から30名以上が運営役員に採用見込みとなっております。今回、JPTT盛田正明杯に関わらせていただけた経験を生かして、部員一同さらに精進して参ります。 引き続き、ご支援・ご声援のほどよろしくお願い申し上げます。
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